とりぱーとなー

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「――や、やる!」 「「やるんだ!」」 てっきり「やらない」と言うのかと思わせる膨れっ面だったのに、 意外や意外。 仲間に入れて欲しかった模様。 つんつんしながらも、正直者なルイちゃん。 あはは、と笑うアッキーちゃん。 ――二人とも、ほんとに愛らしいです! 「よーし、コト! 力を合わせて打倒ルイしよー!!」 「おー!!」 拳を突き上げながら、アッキーちゃんが片腕を私の腕に絡ませる。 すると、“むにっ”と至福の感触が私の腕を支配しました―― 「ふおー、アッキーちゃんの大きいお胸が、二の腕にめり込んできます! すンごぃっ!」 「うへへ~、いいだろいいだろ~」 うりうり、っとアッキーちゃんは“これでもかっ”とお胸をぐいぐい押し付けながら、コートの向こう側へ行こうとします、が。 「お、お待ちなさいよ! なんで私が一人なの!?」 泣きそうな顔をして、ルイちゃんに引き止められました。 「え~? だってルイ、テニス部なんだも~ん。二人掛かりで立ち向かわないと、心が折れちゃうよ~」 「そうだそうだー」 「む…むぅ……」 アッキーちゃんの正論に、ルイちゃんがぐうの音も出ずに、頬を膨らませてしまいました。   キッ、とこちらを睨む顔が、なんとも言えず―― 「「か~わ、いい~」」 ほっこりとして、思わず頬寄せ合う私たちに、 「もうっ!」 ますます頬を赤らめ、膨らませるルイちゃん。 その様子に私たちはニマニマが抑えられません。 「……じゃあさ、3人でやろうよ!」 快活なアッキーちゃんが、“シュバッ”と空を切るように手を上げる。 「おお、ナイスアイディアです!」 「さ、3人って!?」 おろおろするルイちゃんをよそに、 「――おおー……い!!」 アッキーちゃんは近くに居る3人と交渉を開始しました。 ――これで、3対3のできあがりです!
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