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「ねえ・・・ショー」
ねだる様にオレに手を伸ばし、さらなる官能を求めて髪に手をくぐらせる。
さんざん焦らしてやったその豊満なカラダは、欲情に薄く色付いて。
熟れた果実を思わせた。
「・・・んっ」
オレの欲望の熱い塊を、女の入り口に誘う様に滑らせるだけで、鼻から抜けるような甘い声を出し始める。
片手で収まりきらない、豊かで柔らかな感触。
くびれた細い腰。
喘ぎ始めた女を組み敷きながら、オレはふと気付く。
(---この女の名前ってなんだっけ)
しばらく考えても思い出せそうになかったので。
「やっ・・・激し・・・っ」
一気に貫いて奥の奥まで揺さぶった。
グッタリと横たわる女を置いて、軽くシャワーを浴びる。
あの女でもダメだった。眠れない。
溜息をシャワーで流して、流れを止める。
『ねえ、ショー。アナタ最近どうしたの』
情事の後にオレの胸に勝手に甘えながら、放たれた言葉を思い出す。
今日じゃない。もう少し前の話だ。
相手も別の女で、その女の名前はさすがに覚えてる。
ウチの事務所のマネージャーだ。
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