7788人が本棚に入れています
本棚に追加
/448ページ
朝起きて昨夜のことを思い出せば、羞恥と後悔で血の気が引いた。
誰にも甘えたことなんてなかったのに。
そうやってずっと生きてきたのに。
何があっても嫌わないと言ってくれる優しい君に、僕はきっと、どこまでも気を許したくなったんだ。
君のあたたかい背中。
その心地よさを覚えている。
夢なのか現実なのか、その後のことは曖昧でよく分からない。
いっそ、昨夜の失態全てが夢であってほしい。
だけど一つだけ。
君の一言だけ。
夢じゃなければいいと思っている僕は、
多分、きっと…どうかしてる。
〝からかってないよ〟
最初のコメントを投稿しよう!