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そんな日が数日続いた。
昼休みは毎日ずらされているし、朝や閉館間際といった俺がカウンターによく来る時間帯は最初から奥に引っ込んでいることが多くなって、話す機会が激減した。
館内でばったり会うこともあったけど、ここ数日、薫さんは俺を見ると余計にドジになるようだった。
以前は誰もいないところで気が緩んでのことだったが、最近は俺を見て驚きと動揺でこけたり本をばらまいたりしている。
そして挙動不審だ。
俺が近づくと真っ赤になってあたふたして逃げる。
しかも慌てすぎてまたつまずいたりして、ドジがドジを呼び更にそそっかしくなっている。
どうしたものか。
心配していたことが起こってしまった。
このままじゃせっかく縮まった距離も、はるか彼方へと離れてしまう。
その上、実は俺は明日からしばらく昼間のバイトを頼まれている。
断ろうとしたのだが、急に人が二人も辞めてしまいどうしても手が足りないらしい。
杉田は絶対に深夜しかしないと断固拒否するし、仕事に慣れている俺にぜひにと店長から頼みこまれた。
そういうわけで、薫さんのことは今日中になんとかしたかった。
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