10/21
7799人が本棚に入れています
本棚に追加
/448ページ
けどまぁ、スキンシップもほどほどにしとかないと俺が困ることになる。このぐらいでやめておかなければ。 「お茶持って行きますね」 真っ赤な薫さんを置いて、 頬を緩ませながら、お茶を持ってリビングに向かった。 薫さんはなかなか戻ってこなかったけど、戻って来たってやっぱりまだ顔の赤みは引ききっていなかった。 お茶はソファの前のローテーブルに置いて、俺はソファを背もたれにして床に座っていた。 薫さんが人一人分くらい空けて隣に腰を下ろす。 あー、つーか脚やばいな。 マジで目のやり場に困る。 「僕も、可愛いよりはかっこいいの方がいいんだけど…」 座るなり薫さんがさっきの話の続きをしだした。 「うーん、薫さんは綺麗かっこいいでもいいんだろうけど、俺的には綺麗可愛い一択かな」 「何それ…どれも理解出来ない…」 「嫌?」 「やではないけど…」 「じゃあ、そういうことで」 にっこり笑うと薫さんは諦めたのかおとなしくなって、ぼそりと何かを口にした。 「……その笑顔ずるい」 「え?」 「ううん、しょうがないなぁって言っただけ」 薫さんが照れたように笑うから、こっちがにやけてきてしまう。 うん、笑顔の可愛さ半端ない。
/448ページ

最初のコメントを投稿しよう!