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けどまぁ、スキンシップもほどほどにしとかないと俺が困ることになる。このぐらいでやめておかなければ。
「お茶持って行きますね」
真っ赤な薫さんを置いて、
頬を緩ませながら、お茶を持ってリビングに向かった。
薫さんはなかなか戻ってこなかったけど、戻って来たってやっぱりまだ顔の赤みは引ききっていなかった。
お茶はソファの前のローテーブルに置いて、俺はソファを背もたれにして床に座っていた。
薫さんが人一人分くらい空けて隣に腰を下ろす。
あー、つーか脚やばいな。
マジで目のやり場に困る。
「僕も、可愛いよりはかっこいいの方がいいんだけど…」
座るなり薫さんがさっきの話の続きをしだした。
「うーん、薫さんは綺麗かっこいいでもいいんだろうけど、俺的には綺麗可愛い一択かな」
「何それ…どれも理解出来ない…」
「嫌?」
「やではないけど…」
「じゃあ、そういうことで」
にっこり笑うと薫さんは諦めたのかおとなしくなって、ぼそりと何かを口にした。
「……その笑顔ずるい」
「え?」
「ううん、しょうがないなぁって言っただけ」
薫さんが照れたように笑うから、こっちがにやけてきてしまう。
うん、笑顔の可愛さ半端ない。
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