城戸優太

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身長はそんなに高くないんだけど、しゃんと伸びた姿勢が綺麗だなと、立ち止まって眺めていた。 だんだんと近づいてきて、俺の前を横切る。 ん?!! その瞬間目を疑った。 ステーーン!という漫画みたいな効果音が聞こえてきそうな勢いで、その人が派手にこけたのだ。 えええ?!! 何もないところでいきなりつまずいて、バタンと頭から勢いよく倒れた。 俺があっけに取られているうちに、彼は素早く立ち上がって歩き出した。 真っ赤な顔を手で覆いながら。 なんか、すごいもの見てしまったな…。 その日から、俺は彼を目で追うようになった。
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