第二章

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「あ、そういえば先生、 朝本当はたくさん話すことありましたよね? なのにどうしてわたし達に 話してていいよ、なんて言ったんですか?」 と先生に聞いたら先生は少し驚いてから 「なんだ、橘さんにはバレてたんだね。 実はね、話そうと思ってたんだよ。 でもなんか、生徒たちの顔見てたら こんなつまらない話より もっと笑顔になれる話の方が 学校も始まったばかりだし 久々の再開だし楽しいんじゃないかなって。 そう思ったら僕の話すことなんて 少しも大事じゃないように感じてね。 みんなが笑ってくれてたらいいなって そう思ったらなんかあんなこと言っててね。」 と最後は先生は笑っていた。 「でも、どうして橘さんにバレたの?」 と首を傾げてきいてきた。 ……いや、なんというか先生。 もう25歳ですよね。 その行動、可愛すぎませんか?
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