第二章

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………なんて、言えるわけもなくて 素直に説明した。 すると先生は 「はぁ、そんなとこ見られてたんだね」 と困ったように笑ってから 「僕もまだまだダメだね。 やっぱり2年しか勤めてなかったら まだこんなことも隠せないのかな。」 と少し落ち込んでいた。 いつもの先生なら想像もできないような事で 落ち込んでいるから少し意外だった。 「でも先生、先生はすごいと思いますよ。 話さなきゃいけないことあったのに 生徒の笑顔が見たいからって そのこと話さないなんて、他の先生は しません。 それに生徒のことを笑顔にする前に たくさん堅苦しい話して 空気を重くしてしまいます。 先生はそんなことしなかったから その後の先生の指示にも みんななにもいわずに従ったんですよ。」 となぜか、落ち込んでる先生を元気付けたかった。
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