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「……え?」
目の前に、雪のような白い肌……に
可愛い…これぞ理想的チェリーピンクのBチク……
せやけど貧乳やない…
明らかに男の胸……
残念すぎて泣ける程、ペッタンコ……
やないわ!! そこやないわ!!
そのずっと下……
ヘソの下に、紅く浮かび上がった鮮やかな、華のような紋様をかたどった『あざ』があったんや。
それが、あまりに綺麗で……
俺は、ドキドキして目が離せなくなった。
「……これが『巫女姫の印』や。―――戒」
俺が、はっとして思わず怪訝そうな表情をすると
雪斗くんは恥ずかしそうに、シャツで胸から下を隠した。
その仕草といい、恥じらいの表情といい、くらくらするほどド・ストライクや!!
でも男や!!
野郎や!! 間違いない!! いや……下のナニまでは見とらんが………… ナニも可愛いんかな……
いや!! いや!! いや!!何ゆーとんねん!!
冷静になれ!! 俺!!
数秒のうちに脳内で激しい《男の葛藤》をしている俺を尻目に
雪斗くんが再び服を着るのを見計らって、親父が憎たらしいくらいのふてぶてしさでキセルをふかしながら、《巫女姫の講義》を続け始めた。
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