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そんな俺は、雪斗くんの部屋の前で、何故だか胸の高鳴りが止まらず、障子を開けられないでいた。
べ……別に、女子の寝室覗きに来たわけやないんやから……
落ち着け!! 俺!!
あの子は男!
俺と同じ“もん”ついとる男!!
俺はなるべく平静を装い、思いきって障子をガラリと開けた。
「おーい! 雪斗くん! 起きとるかー…――――」
どんっ!!!
……と、目に入った雪斗くんの寝姿のあまりのあまりさに!!
俺の心臓と下半身は、祭りなんだか嵐なんだか、とにかく怒涛の如く、興奮のるつぼに巻き込まれたんや!!
あられもない姿どころやないわ!!
寝相もとんでもやけど、この子、真っ裸に浴衣一枚やんか!!
むむ胸も思いっきりはだけてるわ、裾は腰まで捲れあがっとるわ、Bチクから小尻から、だだだ大事なとこまで丸見………
「う゛わわわわ!! わ"あぁぁぁ!!!!!」
………俺は…真っ赤になって、気づくと食堂に逃げかえっていた。
――――――――――――
「おはようございます♪ 御国のおじ様、戒さま」
しばらくすると、何も知らない雪斗くんが、制服に身を包み、晴れ晴れとした笑顔で食堂に現れた…。
「おお~~♪ 制服! よう似合うとるやないか! ユキトちゃん♪ ………ん?」
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