【4】ついてても好きかもしれない…俺、婿。学園パーリーday

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親父は満面の笑みを浮かべ、いまにも雪斗くんをハグしそうな勢いやったが そのとなりで鼻にティッシュつめて横向いとる俺に、いらん心配を投げてきおった。 「なんや? 戒…… おま…。 なに鼻血出しとんねん…?? 」 雪斗くんも、きょとんとしとる。 「いや…… なんでもあらへん…」 見んといて!! 頼むからつっこまんといてえぇ!! 一番信じられへんのは俺!!なんやぁぁ!! せやかて!! ついてた!! ちっちゃかったけど、確かに! 確かに『ついてた!!』 男♂や!! 間違いない!! つか寝るときはノーパンが《しきたり》なんか!? まさか今ははいとるんやろな!? せやけどせやけど!! それにしてもなんで俺………っ… 『アレ』見て鼻血吹いとんねん~~!!!!! あああ!! 自分がわからん!! 混乱して頭を抱える俺を、ワケわからんゆう顔して親父がなんやら言うてきた。 「なんや? 戒… お前その顔、おもろスギるで? 大丈夫かいな」 大丈夫に見えるんか! 「まあええわ」 ええんかい!! 少しは大人の階段を危ない方向に渡りそうな息子の心配せんかい!!  「あんな。今日だけは校長先生らに挨拶せなあかんから、わしがユキトちゃんに付き添うが、明日からはお前がしっかりつれてくんやぞ? ええか?」 「わ…… わかっとるがな」 俺は鼻をごしごし拭いて、バツが悪そうに返事をした。 もう、なんでも来いや!! 好きにしたって!
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