42人が本棚に入れています
本棚に追加
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
魔都【東京】の
逢魔ヶ時もすぎて
お月さんが
奇妙に 赤い。
「あ〰〰…。今宵は大漁やな。ほんま……
化け物(もん)には夕飯の時間て訳か?
やめとけ、やめとけ、人間なんざ腹黒い奴ばっかりやからな…」
「食あたりすんで?」
《ギィヤアアァァァ!!》
魔界の妖かし
人間(ひと)の目には映らじ
時折次元の歪みをこじ開けて
ずるりずるりと
人を喰らいにやってくる…
「――阿呆か」
「御国(みくに)家の男がいる限り、美味しいディナーにはありつけんと、いい加減学習しろや!!!!」
―――俺の名は
『御国 戒(みくに かい)』
17歳 高校生
179㎝ 彼女なし
―――童貞(DT)
ピッチピチのイケメンや!
……いや………多分……
いっ、…イケテる方やないかな…と…
ま、まあ!! ええわ!!!
(照)
なのに
こんな化け物どもが見えて
《戦える能力》なんて遺伝子を、がっつり受け継いでしもた為
毎日妖かし共と、血沸き肉踊るランデブーや………
こんなん危のーて
普通の彼女なんか
つくれへんわ。
「…どないな青春やねん……」
ああ、神さん。
せめていつかご褒美に
可愛い嫁さん、世話してくれへん?
〔高校生 陰陽師/御国財閥 時期当主のボヤき日記より〕
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
最初のコメントを投稿しよう!