【1】黄昏に踊れ デンジャラスな俺の日常

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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 魔都【東京】の 逢魔ヶ時もすぎて お月さんが 奇妙に 赤い。 「あ〰〰…。今宵は大漁やな。ほんま…… 化け物(もん)には夕飯の時間て訳か? やめとけ、やめとけ、人間なんざ腹黒い奴ばっかりやからな…」 「食あたりすんで?」 《ギィヤアアァァァ!!》 魔界の妖かし 人間(ひと)の目には映らじ 時折次元の歪みをこじ開けて ずるりずるりと 人を喰らいにやってくる… 「――阿呆か」 「御国(みくに)家の男がいる限り、美味しいディナーにはありつけんと、いい加減学習しろや!!!!」 ―――俺の名は 『御国 戒(みくに かい)』 17歳  高校生 179㎝   彼女なし ―――童貞(DT) ピッチピチのイケメンや! ……いや………多分…… いっ、…イケテる方やないかな…と… ま、まあ!! ええわ!!! (照) なのに こんな化け物どもが見えて 《戦える能力》なんて遺伝子を、がっつり受け継いでしもた為 毎日妖かし共と、血沸き肉踊るランデブーや……… こんなん危のーて 普通の彼女なんか つくれへんわ。 「…どないな青春やねん……」 ああ、神さん。 せめていつかご褒美に 可愛い嫁さん、世話してくれへん? 〔高校生 陰陽師/御国財閥 時期当主(御国 戒)のボヤき日記より〕 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
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