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「転校生の『鎮目 雪斗』ちゃんよおぉ~♪ みんな仲良くしたげてねぇん」
異様に固まってた教室が、一気に、怒涛の如くざわめきたった。
「どっきゅーーん!!」
「ちょっ、激カワなんスけどぉお!!」
「フェアリーじゃあ!!」
「天使じゃぁあ!!」
そこへ女子が、冷静なツッコミをいれてきよった。
「えー? でもなんで《男子の制服》着てるの? コスプレ?」
歌川先生は、女子のそのズバリの問いに、面白そうに、待ってましたと『うふふん♪』と笑った。
「みんなぁ~、よく聞いてねぇ♪ ちなみに雪斗ちゃんはぁ~~」
「れっきとした【男の子】なんで、そこんとこよろしく~~♪」
落雷や。
クラス全員の心にドッカンガラガラピシャーン!! と、驚愕の雷が落ちたようや。
『えええええーー!!!』
男子は青ざめ、女子はジャ★ーズでもみるような潤んだ目をしとる。
一瞬の沈黙の後、教室はパニック状態の質問の嵐になった。
「うそっ!! 可愛い!」
「乙女系男子!?」
「いやっ!! もう男でも俺的いいっしょ!!」
「BL上等!!」
「はい!はい!彼女いますか!?」
「つーか、彼氏いますか!?」
「ちょっとぉ!! 質問は順番よお!!」
すまん……
その美少女系男子の『婿』が俺や……
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