【2】DT陰陽師の憂鬱 まさかまさかのラプソディー

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――普段通りの、『朝』のはずやった。 特撮やアニメがてんこ盛りの、『日曜の朝』のハズやった。 「はあ?」 俺、御国 戒(みくに かい)は、無駄に広い和室の居間の やたら凝った、紫檀に透かし彫りが施された、無駄にデカい高級座卓に、今、 『親父』と向かい合って座っとる。 「なぁに阿呆な声、出しとんねん。」 親父は、いつもの如く、ド派手な着物姿でくつろいで、茶をすすっとる。 「あんなぁ…も一回言ったるさかい、よう耳の穴、かっぽじってきけや。 戒……――せやからお前には、生まれた時から決められた《婚約者》がおんねん。」 「……………」 「お前が晴れて18歳になったら、『結婚式』や。 あとそんとき、御国家【当主】の座も譲ったる。どや、喜べ。」 「はあぁああぁあ!!」 俺は思わず、ガバッと身を乗り出した。 「ちょっ……!! ちょお待て!!  親父!! 家、継ぐんはわかる!! わかるがな……っっ『結婚』てなんやねん!!! 《婚約者》とかド初耳や!! 全く、全然、聞いてへんぞ!!」 「あ? そやったか?」 親父は団子を食いつつ、腹立つほどシレッといい放った。
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