42人が本棚に入れています
本棚に追加
―――そして再びの、魔物共が跳梁跋扈する、夕闇迫る時刻が嫌でもやってくる。
『ギィエエェェーー!!』
「おら!! おら!! おらぁー!! 次、来んかい!! 邪妖(ばけもん)ども!!」
高層ビル街を跳び、舞い、今日もまた懲りない化け物共を、錫杖(しゃくじょう)《清方(きよかた)》で薙ぎ倒す、荒れまくりモードの俺・・・・・
「「ラストです!! 戒坊っちゃん!!」」
俺付きの部下……ちゅーかいわゆる式神(しきがみ)、鬼神族の『鈍丸(にびまる)』と『菊之丞(きくのじょう)』が、声を揃えて叫んだ。
巨大ムカデのような最後の邪妖の頭を、人間離れした跳躍力と、錫杖に乗せた俺自身のごっつい神力とで爆破する。
屁でもないわ。
俺は、むっちゃ不機嫌極まりない顔でため息を一つつくと、鈍丸たちを促した。
「ふー……。今日はこれで次元の穴も閉じれたしな。もうええやろ。鈍丸、菊之丞、帰るぞ……」
◆式神/鬼神族
◆鈍丸(にびまる)
最初のコメントを投稿しよう!