過去―記憶―

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場所はもう俺の部屋じゃない。 机とベッドがあるだけの質素な俺の部屋。 それを上回るものがあるとは… 真っ白だった。      すべて 広い部屋のわりには、ベッドと鏡しか置いてない。 広いからだろうか? 質素さが一層引き立つ。 気付いたら1人になっていた。 近くにロイズの姿はない。 手に少しの温もりが残っているだけ。 コンコン… 後ろにあるドアがノックされた。 え? かっ隠れなきゃ… だが、とっさのこと。 もともと何もない部屋。 隠れる場所なんてなかった。 カチャ… ゆっくりドアが開く。 俺は隠れる場所がなくその場に固まってしまった。 やっやばい―…‥!!
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