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「僕、勉強好きじゃないから…」
「ふ~ん、なら彼女作ってバラ色の夏休みをエンジョイもしないのか」
「普通に人に話しかけるのも恥ずかしいんだから無理だよ」
他愛ない会話で時間を消費。今しか出来ないクラスメートとの交流を図るように。
3ヶ月前には想像も出来なかった。まさか年下だらけの教室に馴染んでしまっている状況なんて。
「ま、たまには一緒に遊ぼうぜ」
「うん、良いよ」
「台風の日に自然と触れ合うキャンプとかな」
「無謀だってば…」
周りのクラスメート達も同様に雑談で盛り上がっている。遊ぶ約束を取り付けたり、通知表の評価に対する文句をつけていたり。
誰もが幸せそうな表情を浮かべていた。心の底からハシャいでいる事が分かる笑顔を。
「んじゃ、そろそろ退散しますかね」
「バイバイ」
「キャンプな、キャンプ」
「嫌だよ…」
席を立って友人と別れる。1人になった後は教室内を見回しながら歩き出した。
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