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“人生の全てを捧げた”
ドキュメント番組にありがちなこの表現には
今や手垢が付きまくっていて
きっとほとんどの人が
無感情に、聞き流している。
人には
大切なものが沢山あって
興味も情熱を注ぐものも年々変わり
たったひとつの物事に集中して
すべてを捧げて生きるなんて
誰もが心の中で
そんなの本当は嘘だと思っているから。
かも、しれない。
だけど。
私は、違う。
たった１人だけの為に
これまでの人生すべて
これまでの時間すべてを生きてきた、自信がある。
私が、言葉通り人生を捧げた
たった１人の男の名前は
平井竜司。
幼なじみだ。
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