第1章「誘い」

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第1章「誘い」

「人狼ゲーム?」 「うん。絆先輩が今度の土曜日やるっぽい。もっと人を誘って。ってさ。」 私の名前は藤根美咲。今は幼馴染の早雪と話している。 人狼ゲームっていうゲームをやるらしくて。 「生徒会の人誘えってこと?」 「そうみたい。特に夏喜先輩を誘って欲しいみたい。」 「へ~やってみるよ。」 「ありがとな。」 私は生徒会室に行くと、最初にいた秋元先輩に声をかけた。 「秋元先輩!」 「あ、藤根さん!」 秋元先輩は微笑みながら私の名前を呼んだ。 「どうしたの?」 「今度の土曜日、人狼ゲームをするんですけど、一緒に行きませんか?」 「あぁ、ごめんね。その日は彼女とデートするんだ。」 「そ、そうですか。」 秋元先輩は彼女がいるから付き合いが悪い。 やはり今回も誘えなかったか。 過去にカラオケとかゲームセンターとか勉強会とか誘ったけど 全部断られてしっまった。 「こんにちは。」 次は副会長の牧原先輩がきた。 「牧原先輩!」 「あら、藤根さん。早かったのね。」 牧原先輩は無表情で関心関心といって席に着いた。 「んで、用件って何?」 何も言ってないのに用件があると見破られてしまった。 「え、えと、今度の土曜日に金塚先輩と早雪達で人狼ゲームをするんですけど牧原先輩もどうかなって・・」 「ふぅん。楽しそうね。興味があるわ。私もご一緒にさせてもらうわ。」 でも、牧原先輩はどうして言いたいことが分かったのだろう? 「せ、先輩、何故私の言いたいことが分かったんですか?」 ふと、私は聞いてみた。 「た、たまたまよ!」 牧原先輩はあせって拒否した。 疑いたくないけど、少し怪しい気がした。
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