2人が本棚に入れています
本棚に追加
第1章「誘い」
「人狼ゲーム?」
「うん。絆先輩が今度の土曜日やるっぽい。もっと人を誘って。ってさ。」
私の名前は藤根美咲。今は幼馴染の早雪と話している。
人狼ゲームっていうゲームをやるらしくて。
「生徒会の人誘えってこと?」
「そうみたい。特に夏喜先輩を誘って欲しいみたい。」
「へ~やってみるよ。」
「ありがとな。」
私は生徒会室に行くと、最初にいた秋元先輩に声をかけた。
「秋元先輩!」
「あ、藤根さん!」
秋元先輩は微笑みながら私の名前を呼んだ。
「どうしたの?」
「今度の土曜日、人狼ゲームをするんですけど、一緒に行きませんか?」
「あぁ、ごめんね。その日は彼女とデートするんだ。」
「そ、そうですか。」
秋元先輩は彼女がいるから付き合いが悪い。
やはり今回も誘えなかったか。
過去にカラオケとかゲームセンターとか勉強会とか誘ったけど
全部断られてしっまった。
「こんにちは。」
次は副会長の牧原先輩がきた。
「牧原先輩!」
「あら、藤根さん。早かったのね。」
牧原先輩は無表情で関心関心といって席に着いた。
「んで、用件って何?」
何も言ってないのに用件があると見破られてしまった。
「え、えと、今度の土曜日に金塚先輩と早雪達で人狼ゲームをするんですけど牧原先輩もどうかなって・・」
「ふぅん。楽しそうね。興味があるわ。私もご一緒にさせてもらうわ。」
でも、牧原先輩はどうして言いたいことが分かったのだろう?
「せ、先輩、何故私の言いたいことが分かったんですか?」
ふと、私は聞いてみた。
「た、たまたまよ!」
牧原先輩はあせって拒否した。
疑いたくないけど、少し怪しい気がした。
最初のコメントを投稿しよう!