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目を瞑って小さく笑ってそれで御仕舞い。
永愛。
「バイ、永愛」
耳元で囁いて、永愛から離れる。
え、が、お、で。
「楽しかったよ、永愛」
立ち上がって男物のシャツを羽織る。小さなカバン、スマホ、相棒のギター。
遊ぶのは、いつだって楽しい。
それが相手が人なら。
それが恋愛ごとなら。
それが後腐れない恋愛なら。
どんなに、楽しかろう。
寂しかったのは永愛。
独りぼっちだったのは幻音。
ボタンを掛け違えたとかそういう間違いじゃなくて、どちらともボタンだった、みたいなそんな間違いのあたしたち。
根本的から違うんだよ。
馬鹿だったね、あたしたち。
バイ、永愛。
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