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しかし――
締め切り、1週間前を控えているんだから、お互いにガマンせねばなるまい……
悶々としながら袖をまくり、ネクタイをワイシャツの隙間に、ぐいぐいと押し込んだ。
とにかく、ちゃんとした生活をさせて、執筆に向かわせてやらなきゃな。
「どーせメシ食ってないんだろ、今から作ってやるから、ちょっと待ってろ」
悲しいかな、コイツは自分で作ろうという技術はおろか、食欲というものが、欠如しているらしく、俺が作って無理矢理にでも、食べさせないと、水分でお腹を満たしてしまう、困ったヤツなのである。
簡単に流し込んでしまえば、それでいいじゃんと、あっさり言い放ったのが、かなぁりショックな言葉だった。
今まで一体、どんな生活を、してきたんだか――
冷蔵庫から野菜を適当に取り出し、洗ってまな板の上に置いていく。
『なぁ、キスしてって言ってみ?』
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