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歌地蔵エンマと三帰依サトリから通信が入ってきて、リズは一つ息をつく。二人とも緊張というものを感じさせない気楽な仲間だ。リズもリラックスしようという気分になる。
彼らは今輸送船の護衛の任務についていた。地球を拠点とするシャーマナイザ組織「アスラ」の襲撃を警戒してのことだ。その敵が現れる。
「アスラのシュラのお出ましだ。じゃあ気楽に敵も交えて騒ごうか」
「考えるあなたは素敵だけど、考えすぎて遅れないでよ、リズくん」
「おう」
そうだ。夜にまで気を病む必要は無い。ここには仲間しかいないのだから。
エンマのヨリトモ機が敵に刀で斬りかかり、サトリのトモエ機が分析を開始する。
リズもエンマに続いて刀を構え、攻撃に出る。
夜空に大太刀回りが演じられる。
撃破した敵は光の粒となって消えていく。
「命は綺麗だな」
「俺達だって同じさ」
「だってもう死んでいるんだから」
敵も味方も死者と魂しか存在しない世界。それがこの戦場だ。
咆哮を上げ、オウル達は夜空を飛んでいく。
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