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――私ってインドア派なんだなって、つくづく実感した日で。
立花君が私を能天気って言った意味がわかった日で。
そして立花君が、意外と人を好きなんだな、ってわかったその日は、とても暑かった――
「蝶野、俺、先に行ってるな」
「あ、うん」
帰りの礼が終わった後すぐ、前の席の立花君は鞄とスポーツバッグを肩に掛け、私にそう言ってから教室を後にした。
いつもなら何も言わずにいなくなるのに、なんか変な感じだ。
と、そう思ったのは私だけではなかったようで、立花君の後ろ姿を見送る人が多いような気がする。
「ちょ、蝶野さん」
隣の席の男子が私を呼ぶ。
「今、立花と喋ってなかった?」
私は、うん、と小さく頷く。
何が気になるんだろう、と私は気になった。
するとその友達らも駆け寄ってきて、なんか、席を囲まれてしまった。
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