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B地点には俺たちの方が近い。
そこに向かう途中、怒涛のように怪物の出現報告がなされた。
マジかよ……。
兎に角片っ端から近くにいる奴を倒していくが、4人じゃなかなか追いつかない。
俺の予想だが、同時に消して尚且つ空いた空間が完全に閉じるまでの間、誰も入れないようにしないと終わらないと思う。
せめてどこに出現するか早めに分かればいいんだが……。
「イリヤ、次の出現場所はもっと早く分からないか? 穴が開く瞬間とか」
『多過ぎて無理だよ!
穴を閉じるだけでもいっぱいいっぱいだし……』
うーん、難しいか。
『次、D地点より村の方角上空。
イリヤ、あっていますか?』
ん? フウトか?
『え? あ……うん、今出てきた!』
そこは今だとーー
『こちらシュウ。
近いので俺が行きます』
流石シュウ、仕事が早いぜ。
「シュウ、頼んだ。
フウト、怪物を早く感知できるのか?」
『穴が開く時に僅かに風が歪みます。
漸くその場所が特定出来るようになりました』
「上出来!!」
それなら策が立てられそうだ。
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