代償

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あの後、長の屋敷に集まったのは長、シュウ、俺、そしてキノ兄の4人だった。 そして長の予告通り、『一番辛い事』が話し合われた。 つまり、キノ兄の処分について、だ。 流石にここまでの騒ぎにしたのだ。 屋敷の掃除やら雑用じゃ部が合わない。 もちろん終わったことだし、俺は……いや、恐らくここにいる3人は、もうそのくらいでいいと思っている。 その程度だと他の里の連中にも示しがつかないことは分かっているけど。 一番の問題はキノ兄本人がそれを望まないということだ。 誰よりも自分に厳しい彼は、自らとんでもないことを提案してきた。 俺たちは三日三晩話し合った。 ミラを含めて更に話し合った。 これでもかと言うほどに。 そして、最後にキノ兄の家族、キヨ姉とキクトが呼ばれた。 キヨ姉は、キノ兄が決めたことだから、と腹をくくったようだが……。
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