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俺は、これから向かう異世界のことについて、最終確認をしていた。
「言語は問題無し。
マナーもある程度覚えた。
他国からの旅行者があるから、観光人設定でいける。
魔法系無しの物理文化。
ただし、目的の国では機械系は発展が遅れていて、原始的な部分あり。
金の使い方はこれで……」
ここ3ヶ月間で頭に詰め込んだ情報を、ノートを見ながらチェックする。
職人が勉強しやすいようにサポートし、問題行動を起こさないか監視する。それが俺の仕事だ。
俺が抜けている情報があってはならない。
「ったく、こんな急じゃなきゃもっと準備できたのに。
あいつ大丈夫か? 」
俺は、今回一緒に同行する相方の顔を思い出し、ため息をついた。
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