第1試合

1/3
前へ
/52ページ
次へ

第1試合

MC「さあ、遂にこの日がやってきた! 果たして全世界から集められた精鋭達が、この世を支配する悪魔に挑む。皆さんお待ちかねの『希望VS絶望 未来をかけたハンデマッチ』の開幕だ!」 MC「早速、バトルする2人を選ぶためにルーレットを回したい所ですが。知らない人も居るかもしれないので、まずはルール説明から入らせて頂きます」 MC「この戦いは希望側が100人。絶望側が10人で行われ、その中からルーレットで選ばれた1人ずつが戦うタイマン勝負です。 そして戦う中で全員が死んだチームが負けになります。 しかし、この条件ではまだまだ断然に絶望有利。なので、私たちは戦闘に関してもルールを作りました。 それは、なんと希望側は3分間生き残れば勝利になるというルールです! つまり立場は逆ですが、怪獣達が力でウルトラマンに勝てないなら、奴らが戦闘不能になるまでの3分間を耐え切ればいいのだ、という発想ですね。 無論、悪魔は3分経っても死にませんから我々はこの廃墟に一年かけて聖なる結界を用意しました。 試合が始まってから、3分経つとこのフィールド全体を覆うほどの大きな結界に起動します。 流石にその結界に捕まれば、たとえ悪魔といえども、一時的には動けなくなるはず。 そこへ私たち聖職者が送還魔術を打ち込んで、魔界へ強制送還する手筈になっています。 最大10体を送還するために存在する我々聖職者の数は10000。これだけ居れば送還に失敗するということはないでしょうから安心して下さい。 なお希望の者達の脈は試合が始まる時に腕輪を付け、その腕輪は常時計るので、きちんと生死は分かるようになってます。 では、ルール説明を終えた所で最初の対戦者達を選びましょう。 ルーレット スタート!」
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加