第2試合

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MC「では、遺体の処理が済んだ所で2試合目と進みましょう。ルーレット スタート」 ガラガラガラガラ ピタッ MC「……これは伸し上がりを目指す挑戦者なのか! 希望側 風刃使い J(評価 情報がないため不明)」 ユニス「誰だ? お前聞いたことあるか」 ハンナワルド「さぁ? MCも知らなかったみたいだし無名の新人なんじゃねーの」 ユニス「なら期待は薄いな」 ハンナワルド「かもな」 MC「対する絶望側は 凶花満月 ヘルメス(評価☆×6)」 ユニス「そういやさ、俺は思うんだけど。あいつはあの中で一番弱そうじゃないか」 ハンナワルド「そいつは同感だ。多分最初に脱落するのはあいつだろうな。Jが勝てるかは分からんが」 MC「では、準備をして両者指定位置に」 J「容赦はしない」 ヘルメス「それはこちらのセリフよ。さっきの有様を見てるのに、そう言うなんて随分舐められたものね」 J「それは、あのフラストという男が油断をしていたからだ。十全に策を練った私に死角はない」 ヘルメス「あー、はいはい。そうですか。なら教えてあげるよ。絶対的な力の前では、策なんてなんの役にも立たないってね」 MC「バトル スタート!」 始まってすぐ、ヘルメスは手をJに向かってかざした。 ヘルメス「アサルトレイ」 ビューン J「ふっ、どこに向かって撃ってるんだ」 だが、確かにJに向かって撃ってはずの攻撃は既にその場所から動いていたJの右を通過していった。 ヘルメス「躱された!」 J「砂塵の大竜巻」 更にJは反撃にも出る。 地面の砂を巻き込んだ。大竜巻は真っ直ぐヘルメスへと向かい ヘルメス「確かに思ったより出来るわね」 バコンッ 魔力の爆発によって消し飛んだ。 辺りには砂煙が舞い上がる。 視界が狭まり何も見えなくなる、その瞬間。彼は必殺の布石を仕掛ける。 視界が晴れた時ヘルメスの視界の中には誰も居なかった。 ヘルメス「3分ルールへ逃げたか。ま、それが一番賢いのかも知れないけど啖呵を切った割りには釈然としないわね」 そう言って彼女は集中して、気配のサーチを始める。 が、直ぐにその必要は無くなった。
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