第2試合

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J「リバースサイクロン」 廃墟の屋上から飛び立った彼が逆竜巻を撃ってきたのだ。 ヘルメス「なっ、上から!」 予想もしない方向からの攻撃に思わず反応が遅れる。 バコンッ 再び魔力の爆発を起こし、竜巻を打ち消すも僅かにダメージを受けた。 ストンッ Jが着地する。それと同時に何か棒のようなものを突き刺した。 J「聖結界 グリーンフォース 起動!」 棒から光が現れ、既に刺さって居る2本の棒と繋がる。 ヘルメス「これは、何時の間に!」 そして、三角形の光が彼女を覆った。 ヘルメス「くっ」 結界が彼女の動きを束縛し、傷の再生を阻む。だが、こんな簡易の結界では一瞬止めるのが限界。 そう彼の必殺の布石はまだある。 J「聖魔法。セイクリッドバースト!」 ドカーーーーン 刹那、彼女の周りにあった石が光り魔方陣を描いて爆ぜた。 彼は始めの砂塵の大竜巻で、自身が持って居た魔法石を仕掛けておいたのだ。 ヘルメス「グワアアアアアア」  バタッ 彼女は逃れることも出来ず、最高出力の聖魔法を食らってしまったため倒れた。 J「そして、チェックメイトだ」 Jは、止めを刺すために最後に持っている特大の魔法石で聖魔法を唱えた。 ヘルメス「まさか、人間如きにここまでボロボロにされるなんて。でも、無駄。私は満月の時以外では死なない。再び満月が来たとき私は蘇る」 J「セイクリッドアロー!」 バスッ 光の矢は、ヘルメスの心臓を貫いた。 そういえば、今日は満月の日だ。日が暮れるまでは後2時間。 MC「な、な、な、なんと!  勝者 風刃使い Jだぁー!!!」 ワァーーーーーーーー ユニス「ス、スゲー。無名だと思って低く見てたけど、超つぇーーー!!」 ハンナワルド「相手はヘルメスだったが、勝ったのはスゲーな」 シーザー「よしっ、これで残り9人! 行けるぞ!」 オーーーーーーーーー ローランド「凶花満月。その名が付いたのは、満月の彼女が別格に強いからだ。だから、昼間の彼女を倒した所で浮かれるというのは………後で絶望を見なければいいがな」
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