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週の真ん中。水曜日の6時間目、体育倉庫。
クラブ活動休止日の全学年全クラス体育の授業がない時間を把握してるだなんて。
この男、本当に見てくれだけのロクデナシだ。
こんなヤツ、真由の彼じゃなかったら絶対相手になんかしないのに。
制服の裾から体をまさぐる手におざなりな吐息を漏らすと、私の上の『先輩』が更に動きを早めた。
黴臭くて真っ暗な小屋の小さな窓から、まだ夏の気配を残す強い光が差し込んでくる。
何の感情も生まない無意味な行為を、私は光に透けて舞うほこりをぼんやりと眺めてやり過ごした。
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