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やがて。そんな俺と、そんなお袋から、友人達は去り。
お袋と自分が、嫌になって。
地方から東京へ飛び出した。
コネもなく、秀でた容姿も才覚もなく。
巡り回されてくる小さなチャンスに、ただひたすら、しがみついていた。「芸能人」に。
テレビを観ている人達に、ただひたすら、アピールしてきた。
「俺」を。騒ぐだけで。
そして、地元へ帰ったある日の今日。
お袋の罪に出会った。
お袋自身には悪気のない、お袋の邪悪。
俺は、そう思いたかった。
同い年くらいの、一般の女性から言われた、
“今の”一言を。
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