4人が本棚に入れています
本棚に追加
雨で濡れた歩道橋の階段。
それと私の黒いローファー。
これを降りるには、手すりを持って
注意しながらでないと危ない。
私は傘をさしたまま、
足元を見ないまま、
手すりなんて持たないまま、
階段を降りる。
ちょうど階段の角に足をかける。
滑りやすくなっていて、
足が居場所を見失う。
居場所を見失った足は、
ただただ宙を浮遊して
それに伴って私の体もバランスを崩す。
きっと、このまま行くと、
私は階段から落ちて、頭を強打して、
死ぬんだ。
痛いだろうな。
最初のコメントを投稿しよう!