38人が本棚に入れています
本棚に追加
朝、横には桜田が居る。
『優一、おはよう。もう朝だね』
「おはよう。アキ、寝てないけど、体調は大丈夫?」
アキの身体を気遣う桜田。
『うん、大丈夫。
優一も寝てないけど、帰り運転して帰るんでしょう。少し寝た方がいんじゃない』
桜田は静かに首を横に振った。
「俺は大丈夫だよ。
寝ちゃったら、時間がもったいない。
こうして、アキの横で、アキの温もりを感じながら、アキを見つめていられる事は、俺にとって幸せな時間だよ」
桜田はこんな嬉しい言葉をアキにくれる。
「ねぇー、アキ…。お腹空いた」
子供の様に言った桜田に、アキは思わず微笑む。
『分かった。今、用意するね』
最初のコメントを投稿しよう!