第1章

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~小鳩家新居前~ 兄「……」 妹「……」 兄「……」 妹「……」 兄「……」 妹「……」 兄「……」 妹「……」 兄「……」 妹「……お兄ちゃん?」 兄「なんだ?」 妹「……だけで一ページ終わらす気なの?」 兄「あぁ、そこなんだ、突っ込むところ。俺はてっきり家の外観に突っ込むと思ってたよ」 妹「私の思考回路は時として乱れます」 兄「脳内外科で診てもらいなさい。必要とあらば手術してもらいなさい」 妹「冗談で言ったのにその言われようは酷いよ」 兄「大丈夫、俺も冗談で言ったから」 妹「お兄ちゃんいつも真顔で冗談言うから冗談ってわからないよ」 兄「結月も真顔で言うときあるだろ。今だって真顔だっただろ」 妹「私は時々だもん。お兄ちゃんほどしょっちゅう真顔で言ってないもん」 兄「はぁ、わかったからそう拗ねたような口調で言うな。結月に悪いことしたみたいで気が滅入りそうになる」 妹「はーい♪やっぱりお兄ちゃんってシスコンの気があるよね♪」 兄「だから前から言っている通り、俺はシスコンじゃないって」 妹「ううん、お兄ちゃんはシスコンだよ♪自覚してないだけなんだよ、うん」 兄「やっぱり脳内外科に行って頭の中を隅々まで診てもらえ。それかいっそ脳を新しいやつに取り替えてもらえ」 妹「お兄ちゃん酷いよ!脳を取り替えたら今までの私の記憶が全て無くなってしまうよ!私の今までの人生が無かったことになってしまうんだよ!それでもいいの!?」 兄「大丈夫だ。十三年間の人生を無くすだけでまだまだこれから先の長い人生は無くならないから。というより俺には関係無い」 妹「酷すぎるよ。冗談でも酷すぎるよお兄ちゃん!」 兄「それも大丈夫だ。冗談じゃないから」 妹「お兄ちゃん!?」
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