第1章

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13. この世は全て真実から成り立っている。嘘とは嘘と言う真実であり、見紛う事無き嘘である為、それは嘘と言う真実に成りえる。 日本語の真実と言う言葉は曖昧で、嘘と言う裏側の、言うなれば対義語的な意味合いを嘘と言う言葉に被せてしまう。故に、真実と言う言葉は嘘と言う言葉の反対に位置する言葉と認識して、間違っていない物を対照して真実と呼んでいる。そこに真実と言う言葉の本質、本来の意味合いに齟齬が生じてしまい、嘘があるから真実が全てでは無いと語弊を生む原因になるのである。 14. 世界は驚くほどにシンプルに構成されているが、人間の作り出すルールによってそれは複雑に絡み合い、本質を見失う。当たり前の事を当たり前だと感じ取れる感性、言える勇気、伝える努力、全てに付き纏う敵は唯一つ、「面倒臭い」 人類の敵は「面倒臭い」と言う自身への甘え。 15. 「けど」「しかし」等という言葉は目の前にある本質本題、まず一番に見なければならない問題を遠ざけ、先送りにしてしまう危険な言葉だ。 16. 口から発せられる言葉は所詮言葉でしかなく、何かの記憶媒体、もしくは記録する以外目の前に何かを見せるものではない。実績に勝る言葉など在り得ない。 17. 筋肉を鍛える為にトレーニングする、所謂筋トレは筋肉に負荷をかけ、新しく強い物に構築する為の行為である。 これは全てに共通し、学習するならば脳を酷使し知識を詰め込み、考え、脳に負荷をかける。 精神も然り。 精神の負荷とは他人からの屈辱や侮辱からによるものが多い。 傷付き、病み、どうしようもない厭世観に襲われても、そこからから立直って周りを見渡せば次は違った風景が見えるだろう。 18. 人類に与えられた唯一の自由は想う事だけ。
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