第1章

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 赤地の詰襟服に西洋剣、ライムのジョブクラスは『剣士』  ミニアが通う学校は、初等、中等で選択式で1ジョブずつマスターし、高等クラスで複合ジョブを学べるシステム。 「ミニアはいつもライムしか見えてないよな、オレも居るんだけd「ライム~!」  効果音は『ぽにゅぽにゅ』  ミニアの小さな手はライムの背後からしっかりとたわわな胸を揉みしだく。 「もう、ミニアったら…」 「おっきくてぷるぷるー! いい匂いも」  くんかくんか、鼻孔を広げながら香ってくる花のかおりに口の端から涎が溢れそうになるも、 「あっ、先輩がいる……ミニア、じゃ、また教室でっ」 「あっ」  想い人は更なる追撃を易々と躱し、先をさっさと行ってしまった。  行き先は、高等クラスの魔剣士(仮名)。魔剣士クラスで首席の男と付き合っている。 「ライムには先輩がいるだろ。  どう考えてもオマエに入り込む余地はねーよ」 「……うっさい黙れ脇役」「なっ、わきや……」  手を繋ぎ、二人の世界に行ってQな雰囲気はどこからどう見てもカップルそのもの。  どこにでもいる普通男(一応、幼馴染み)は、ほれ見ろと言わんばかりに顎で指した。
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