第二幕

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この世界に一人で放り出されて何日になったのだろう、不安だとか、寂しさだとか、いろんな気持ちが入り混じってもう、自分でも何が何だか分からなくなる。 「すまない。サラファリア皇が強硬な手段に出たのは、私が散々脅かしたからだ。彼はなんとかして娘をここへ越させまいとしたのだな」 隣に座った龍威は、アクアを抱き寄せた。 先ほどバルコニーでしたように、優しく髪をなでる。 「では、君は鞠歌姫でもないのだな?」 何とかアクアが落ち着くと、龍威がそう問う。 「違います。もしかしたら、その可能性はゼロではないのかもしれませんが、私は全く知りません」 「可能性?」 「私、親がどこの誰だか知らないのです。サラファリアへ行って、空愛姫が私と瓜二つなのを知ってびっくりして。その上、火事の際に行方不明になった鞠歌姫のことを知らされて…サラファリア皇家の方々には言わなかったのですが、子供の頃、火事に遭ったみたいで、今も背中には火傷の跡が残っているんです。だから、可能性としてはなくもないってことで…」
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