第二章 捜査開始

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 階段で2階へ上がる最中に涼子が質問してきた。  「ねえ、何で明坂君も可能性が低いの?」  その問いには俺が答えた。  「あのアゴ髭は曖昧な記憶は念写できない。だけど証拠の写真にはロッカーの傷まで写っていたんだろ。普段入ることができない男子が女子更衣室の中の色々な場所を詳細まで記憶できるというのはちょっと考えにくい。だから可能性が低いという訳だ」  「確かに。なるほどねぇ~」
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