第二章 捜査開始

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 2階に上がると、中央のネットを境にステージ側に卓球部、向こう側にバドミントン部が練習をしていた。  バドミントンのコートは三つ、二つは男子が、一つは女子が練習をしていた。俺達はバドミントン部の側に寄っていった。  キザ夫が端にいた部員に声を掛ける。声を掛けられた部員はコートで練習をしていた黒髪の男に近寄って、そしてこちらを指差しながら何かを言っている。  やがて黒髪の男が近くの部員からタオルを受け取り、そのタオルで首元を拭きながら俺達の方へ近づいて、「ボクに用って何かな?」と言った。  黒髪の男はマッシュルームカットで、妙にサラサラヘアーだ。
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