第二章 捜査開始

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 キザ夫がアリバイを確認していく。そして最後にファカルティを確認する。  「クレアボヤンス、透視のファカルティですよね」  「そうさ。ボクがその気になればキミの裸だって視ることができるんだよ」  マッシュルームはいやらしい眼を涼子に向ける。何だコイツ、コイツが犯人なんじゃねぇか?  「キミはなかなか良いモノを持っているようじゃないか。ボクは好きだよ。ブフ」  「い、いやぁ~」  マッシュルームのセリフに涼子は自分で自分を抱くようにして胸を隠す。  「チッ」  キザ夫が舌打ちをしながら、右手の中指でメガネをくぃっと押し上げる。
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