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「ではそのファカルティを見せてもらいましょうか」
キザ夫は何を言ってるんだっ!
「ただし、透視してもらうのは僕の財布の中身です。財布に入っている金額を当ててもらいます。小銭一枚間違えることなく」
「それ、できたらこのコを透視してもいいかい?」
再びマッシュルームがいやらしい眼で涼子を見る。涼子は激しく反応する。
「ダメーッ!!!」
「まあ、それをした場合は容疑がより濃厚になるだけですけどね。とにかく、ファカルティを見せてもらいましょうか」
「分かったよ。じゃあ、そこでじっとしてろよ」
そう言うとマッシュルームはキザ夫と対峙して、両手をキザ夫の尻辺りにかざしながらフゥーッと息を吐き、眼を閉じる。
「ヌッ」と唸り声のようなものを上げると、続いて高らかに「視えた!」と声を上げた。
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