第二章 捜査開始

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 銀髪はそこで初めて筆を止めて振り向いた。その風貌は銀髪と相まって異国の者そのものだった。銀髪の顔は彫りが深く、そして彼の眼は明るい緑色をしていた。  「これは失礼しました。僕達は生徒会関係者です。僕は1年A組、堀端湟士、彼は2年D組、数野洸児、彼女は生徒会書記の2年D組、桐ヶ谷涼子センパイです」  また俺は呼び捨てかよ。  銀髪は再びカンバスに向き直ると筆を進めながら返事をした。  「ふーん、桜小路君の仲間か」  そうか、3年C組といえば生徒会長と同じクラスか。  「では、質問させてもらってもいいですか?」  「ああ」  キザ夫がアリバイを確認していく。  「では――」
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