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◇ ◆ ◇
俺達は生徒会室に一旦戻った。生徒会室にはまだ生徒会長がいて、今度はノートパソコンに向かって何かを打ち込んでいる。
「どうだ? 何か成果はあったか?」
生徒会長はキーボードを叩く手を止めずに訊ねてきた。
「まあ。今日聞き込みした人はどれも犯人ではなさそうですね」
そうキザ夫が報告すると、涼子が少し驚いた顔をしてキザ夫に質問した。
「あれ? 最後の金弘先輩……だっけ? あの人は何で犯人じゃないと分かるの? だってヌードも描いてたよ」
「あの人は一度に一つの記憶しか持てません。それを描くのには一日では終わらないようです。でも犯行は一日に二度、それも短時間で行われていることもある訳ですから可能性は低いですね」
「そっか。そうだよね」
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