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その時、ノックの音がした。そしてその後にドアが開き、キザ夫が入ってきた。
「皆さん、お揃いのようですね」
そう言いながらキザ夫は右手の中指でメガネをくぃっと押し上げる。
キザ夫のヤツ、遅れてきたくせにスミマセンの一言もないのか!?
「それでは涼子センパイ、最後の容疑者のところに聞き込みに行きましょう。センパイも行きますよ」
涼子が席を立ち、キザ夫と生徒会室を出ていく。俺は机に足を放り出していた分、後れを取ってしまった。
二人に追いついた後、教室棟3階にある1年C組の教室へ向かった。
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