第三章 捜査完了

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  ◇ ◆ ◇  教室に着いた途端、キザ夫の周りに女子生徒が集まってきた。  「堀端君だ」「A組の堀端君よ」「キャーッ」  キザ夫が右手で少し長めの金髪を撫で上げ、そして中指でメガネをくぃっと押し上げる。耳の赤いピアスがキラッと光る。  ヤツは女子に大人気だな。どうでもいいけど、早く聞き込みをしろよ。  キザ夫は群がってきた女子に向かって山崎の所在を訊いた。  「このクラスに山崎格禎っているだろ?」  「やまざき ただよし? だれ?」「え~っ、そんな人いたっけ?」「私は知らな~い」「そんな人の事より私達と話しましょうよ」  何だ、山崎ってヤツは存在感ないんだな。そういった意味では俺と同類なのかな。
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