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長身ですらりと伸びた手足。
サラサラのショートヘアの金髪。
一目ぼれだった。
公園であの人を見た日、私はこれが現実なのかと自問自答した。
この世の中にこんな美しい人物が存在するのかと……。
気がつくと私はその人に声をかけていた。
切れ長の茶色かかった瞳はその人の美しさを強調していた。
美しすぎる。
容姿は勿論、立ち振る舞いや話し方全てにおいてその人からは『美』を感じた。
今まで生きてきて初めて感じた。
そして私は恋に落ちる。
でもね……。
その人には気持ちを打ち明けなかった。
ふられたばかりで傷ついた心。
一目ぼれで告白してもふられると思ってたの。
友達でいい。
ずっと傍にいてほしい。
私の切なる思いをくみ取ってかその人はこの私が一目ぼれした日以来暇を見つけて私と接してくれるようになった。
嬉しかった。
今までこんなに一緒にいて楽しいって感じる人はいなかった。
でも……。
この人には大きな秘密があった。
それは……。
私にも共通する事だった。
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