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「え?」
澪の意外な言葉に私は唖然とする。
「私はこうして自由奔放に生きている。
だけど真央は前を見てしっかり生きている。
そんな真央の生きざまが羨ましかった。
初めて会った時、澪みたいな綺麗な子が私みたいなのに話しかけてくれて凄く嬉しかったんだよ」
ポツリポツリと澪は話す。
始めて澪の本心が聞けた。
何だか嬉しい。
「そっか。
んじゃ、二人足したら丁度いいね」
私は明るく言う。
ここは明るく言うべきよ。
「ぷ。
そうだな」
私の言葉に澪は吹き出す。
よかった。
やっと澪、笑ってくれた。
「やっぱり私は澪が好きだよ」
澪の笑顔に癒されながら私は再度告白する。
「初めは自分の気持ちに戸惑ってたけど素直な真央を見てたら戸惑う必要なかったなって思うよ」
澪も満面の笑みで答えてくれる。
戸惑う。
確かにそうだよね。
同性に恋して戸惑うのも当然だよね。
だって……。
私もそうだったから。
でももうそんなの関係ないよね。
「これからもっと澪の事知りたいよ」
澪をもっと知って澪との時間を一分でも一秒でも大切にしたいの。
「私もだよ」
澪は力強く頷く。
きっと澪も同じ気持ちなんだろうね。
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