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ある昔、一本松があった・・・。その松はとても立派な松だった
その松の近くに小さな学校が立っていた。
その学校は数十年後、天音達の桜坂高校の前の姿だった。
その小さな学校が出来てから一本松を大きくそびえ立っていた。その松でいつも一人遊ぶ少女がいた。
少女の名を、夏帆という。
少女は、学校にいた生徒達から殴る蹴るの暴行を受けていた。今でいう“いじめ”だ。
そんな少女はある日、いじめの大将だった体格も年も一回り上の女から今日もまたやられていた。
「やめて!やめて!」
「さあ、死になさい!死になさいよ」
夏帆の周りには5,6人の少女が囲んでいた。
少女たちは夏帆を囲み一本松の枝に括り付けた縄に夏帆の首を掛けようとしていた。
「死にたくないの!」
「貴女のような役立たずは死んだ方がいいのよ」
女は微笑した。そして・・・
「さあ!早く殺しなさい!」
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