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その後、死んだ夏帆の体は少女たちが一本松の木の下へ埋めた。
それからというもの、ある“噂”が流れ出した。
夜な夜な一本松の前を通ると何処からか少女のすすり泣く声。
泣く声と一緒に聞こえてくる。
ミシ・・・
ミシ・・・
ミシ・・・
一本松の枝が軋む音が・・・
ずっと・・・
ずっと・・・
死んだ夏帆が憎んだ世界を怨むように
ずっと・・・
ずっと・・・
憎い・・・
憎い・・・
この世界が・・・
憎い・・・
壊してしまいたいほどに・・・
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