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ズバリ痛いところを突かれたな。と思うわたし。
さいきんめっきり食生活に気を使わなくなっている。カップラーメンに袋麺、チンするだけの冷凍のパスタや調理しても焼きそばくらい。あ、麺類ばっかりやん。そりゃ太るわな。
「あやせんせー!みてー!」
「お、なになにー?!泥だんご?美味しそうやなぁー!」
「あやせんせー!こっちもみてー!」
わたしが主担任で受け持つ三歳児は自己主張も激しくなってくる頃で、自分を見て欲しいという気持ちがとくに顕著に表れる。「みてー!」という子どもならではの素直な自己アピールには、きちんと応えてあげることが大切だ。
「せんせい、みてー!おやまつくったで!」
「お、すごいなぁ!富士山?」
「ちゃうで!えべれすとやで!」
「エベレストなんかよう知ってんなぁ」
「おとうさんにおしえてもろた!」
可愛い子どもたちとの一日はあっという間で、もちろん自分のことを構っている余裕なんてない。
ジャージにTシャツで出勤して、帰りはパーカーを羽織るだけ。子どもたちとの付き合いに、メイクは不要だ。シミが出来ないように日焼け止めだけは欠かさないようになったのも、つい最近のことだ。
原付をとばして家に帰り、シャワーを浴びると、どこからか出てきた砂で脱衣所がザラザラしているなんてしょっちゅうだ。
今日も風呂場はザラッザラ。結んでいた髪をほどくと、また砂がパラリと落ちてくる。
このさい短く切ってしまおうかとふと考えることもあるけれど、このロングヘアーだけはわたしの小さなこだわりだ。やっぱり切ることはできない。
「歳とったなぁ…」
風呂上がり、ごろりとフローリングの床に寝転んだ。背中がつめたくて気持ちいい。
ワンルームのマンションの天井を見上げると、いつも疲れてそのまま眠ってしまう。この生活に不満はないけれど、いつかわたしにも、自分の子どもを産むときが来るだろうかと不安に思うこともある。
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